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This is trr.info, produced by makeinfo version 5.2 from trr.texi.
File: trr.info, Node: Top, Next: History, Up: (dir)
Top Menu
********
これは GNU Emacs 上でタイピング能力を向上させるためのパッケージです。
trr の著作権に関しては GNU の GENERAL PUBLIC LICENSE の version 2 もしく
はそれ以降に準じるものとします。
* Menu:
* History:: trr の歴史
* Installation::
* How to play:: さあ始めよう
* Further more:: 詳しい説明を読んでみよう
* How to customize:: trr を料理しちゃおう!
* Index::
File: trr.info, Node: History, Next: Installation, Prev: Top, Up: Top
1 trr の歴史
************
1.1 The birth of trr
====================
trrが人類の歴史に初めて姿を表したのは1986年のことである。それは沖 電気工
業で当時遊んでいた守山貢氏が、自らのタイプ速度を上げるための練 習用ツー
ルとして、Dec2060用にPascalで作成したものであった。守山氏は その翌年Ｃ版
のtrrを作成し、それが次第に普及していくことになる。ちな みにtrrという名
称（愛称トゥルル）は守山氏が取り敢えず"trainer"から "aine"を省略して名付
けたのであるが、本当の名前を考える前にそれが各地 に普及してしまったそう
である。
1.2 Original E-Lisp edition
===========================
trrの歴史に新たな展開が訪れるのはtrrがＩＣＯＴ（新世代コンピュータ技 術
開発機構）に移植されてからである。ＩＣＯＴのリーダーの一人でありしか も
ピアノの名手でもある富士通の近山隆氏が初めてtrrをやってみたところ一 発で
500点以上をマークし（600点を越えていたという証言者もいる）、そのよ うな
高得点を想定していなかったtrrのプログラムのバグを引き出したという 逸話は
あまりにも有名である。その後trrはＩＣＯＴの中でＮＳＩＳ（日本電 気技術情
報システム開発：現在はNEC情報システムズ）の稲村雄氏により Emacs-Lispに翻
訳され、稲村公開版 trr として定着していった （
<[email protected]>）。その後ＩＣＯＴの萩原 氏（
現ソニー）などの手によりハイスコアを競い合う形式が確立し、Emacs版 trrへ
の人気は絶大なものとなり、第５世代コンピュータプロジェクトの成果 の一つ
に数えられる程となった。
1.3 Great Evolution
===================
trrにさらに大きな転機が訪れたのは、沖電気工業で当時やはり遊んでいた 加藤
研児氏がＩＣＯＴに出入りするようになってからである。ここで、この 人物に
ついて簡単に紹介しよう。彼は学生時代にはタイプが全く打てず、論 文を締切
りに間に合わせるために担当教授である今井浩助教授(現東大)に自 分の論文を
タイプさせた程の経歴の持ち主である。その時のコンプレックス からか、彼は
沖電気に入社すると同じ職場の守山氏の作成したＣ版trrに熱中 し、明けても暮
れてもtrrばかりやる毎日であったと言う。 彼はＩＣＯＴで進化したtrrに触れ
、改めて感銘し即座に改宗すると共に、 同僚の女性(りみりん)の発言をモデル
にして評価メッセージの表示機能を追 加しはじめた。より馬鹿馬鹿しいメッセ
ージを出すために各種実行情報の集 計機能を追加すると共に、テキスト選択や
立ち上げの高速化等の各種の修正 及び機能追加を行い、1992年にNemacs版と呼
ばれるものを発表した。ちなみ に彼はtrrをあまりにやり過ぎて指を痛め、現在
はすっかりタイプスピードが 落ちていると言う。くれぐれもやり過ぎには注意
されたい。なお彼は現在、 数理技研(株)に身を隠している([email protected])と
の情報である。
1.4 New Generation
==================
これは長らく親しまれてきたが、残念ながらNemacs上でしか動作しなかっ たた
め、Emacs 19 が世に広まるにつれ徐々に忘れられ始めてしまった。そ こで東大
情報科学科の山本泰宇(著者)がNemacs版のコードを全面的に見直す と共に、英
語メッセージ表示などの機能を追加したtrr19を1996年に発表した。
File: trr.info, Node: Installation, Next: How to play, Prev: History, Up: Top
2 Installation
**************
以下の手順で行ないます。もし問題があれば [email protected] まで連
絡お願い致します。
* Menu:
* unpack the package:: trr を展開する
* additional texts:: 好きな text を trr で使う
* autoload::
File: trr.info, Node: unpack the package, Next: additional texts, Up: Installation
2.1 trr を展開する
==================
例えば以下のようにして下さい。
% zcat trr19.tar.gz | tar xvpf -
% cd trr19
GNU tar を使っているなら
% tar xvzfp trr19.tar.gz
% cd trr19
File: trr.info, Node: additional texts, Next: autoload, Prev: unpack the package, Up: Installation
2.2 好きな text を trr で使う
=============================
trr は日本国憲法と合衆国憲法がいっしょに配布されています。 これら以外に
も自由に好きな text を使って trr を行なうことが出来ます。
以下のような条件を満たしていることを確認して下さい。
• US-ASCII であること。変な control code が入っていたりするのは 駄目
です。
• 適当な長さ以上であること。短過ぎるのは使えません。
• DOS や MAC の text file なら改行コードを変換すること。 UNIX では
texi file 中の改行は ‘0x0a’ です。
以下では ‘(trrdir)’ は Makefile で指定した trrdir の こととします。
1. 付け加えたい text を ‘(trrdir)’/text にコピーする。
2. 付け加えた text の情報を ‘(trrdir)’/CONTENTS file に 書き加える。
CONTENTS file の書き方は CONTENTS file 内に詳しく書いてあります。
text file はいつでも好きな時に上のようにして付け加えられます。
File: trr.info, Node: autoload, Prev: additional texts, Up: Installation
2.3 autoload
============
最後に trr を autoload 出来るようにします。 以下のいずれかを選んで下さい
。 なお以下では ‘(trrdir)’ は Makefile で指定した trrdir の こととします
。
• ‘site-start.el’ file に
(autoload 'trr "(trrdir)/trr" nil t)
を書き加える。 こうしておけばその site のユーザーは何もせずに ‘M-x
trr’ で trr を実行できます。
• 各人の ‘.emacs’ に
(autoload 'trr "(trrdir)/trr" nil t)
を書き加える。 この場合使いたいユーザーに使い方を教えてあげて下さい
。
You are done! 以上で ‘M-x trr’ と type すれば trr が出来るはずです。
File: trr.info, Node: How to play, Next: Further more, Prev: Installation, Up: Top
3 さあ始めよう
**************
trr は以下のような流れで実行できます。
1. Emacs (MULE) から ‘M-x(もしくは ESC-x) trr’ <RET>
2. text の一覧が出てくるので打ちたい text の番号を入力する。
3. ちょっと待つと画面が3段にわかれて text が表示されます。
4. カーソルの上にある文字をどんどん打っていって下さい。 間違えるとそこ
でカーソルが止まります。<BackSpace> などで 直す必要はありません。
5. 最後まで打つと得点やかかった時間が表示されます。
6. menu が出ますので続けたければ 2, もう終りにするのなら 1 を 押して下
さい。
File: trr.info, Node: Further more, Next: How to customize, Prev: How to play, Up: Top
4 もっと trr を知ろう!
**********************
trr にはいろいろな機能が備わっています。
* Menu:
* play level::
* toggling switches::
* special keys:: 特殊なキー操作
File: trr.info, Node: play level, Next: toggling switches, Up: Further more
4.1 プレイレベル
================
trr は player の level に応じた4つの mode を持っています。 これは menu の
‘設定の変更’ で変えることが出来ます。
‘初心者用 trr’
表示される text の量は中級者用と同じですが、 session を繰り返しても
同じ text が表示されます。 得点は初心者用の file に記録されます。
‘中級者用 trr’
default ではこの mode になっています。 これで300点が出せるようにな
ればあなたもなかなかの trrer でしょう。
‘上級者用 trr’
ここは初心者が生半可な気持ちで入ってはいけません。 text は full
screen で出てきて、しかも減点率が 初心者もしくは中級者用の5倍!!
へたをすれば一生悪夢に悩まされてしまいます。
File: trr.info, Node: toggling switches, Next: special keys, Prev: play level, Up: Further more
4.2 トグルスイッチ
==================
menu の ‘設定の変更’ の中で いくつかのスイッチを 切替えることが出来ます
。
• <return> key の扱いの変更を行なえます。行末の <return> を本当に
<return> を押さなければいけないようにするか、もしくは <space> で代
用できるようにするかを選べます。
• message の表示言語の切替が出来ます。日本語か英語しか現在書いていま
せん。
• 間違えた時に音を鳴らすか鳴らさないかを選べます。
• text 中にある hyphenate された単語を元に戻すかどうかを切替えられま
す。
それぞれ該当する番号を選ぶことで切り替わります。
File: trr.info, Node: special keys, Prev: toggling switches, Up: Further more
4.3 特殊なキー操作
==================
trr の typing 画面では次のような特殊なキー操作が許されています。
<C-l>
trr を -nw で起動したりすると biff 等で画面が乱れることがあります。
そういった時に <C-l> を押せば画面を redraw します。
<C-c>
session を始めると trr は typing のキー入力以外禁止します。 途中で
止めたくなった時は <C-c> を押すと即座に終了します。
File: trr.info, Node: How to customize, Next: Index, Prev: Further more, Up: Top
5 使いやすくしよう
******************
trr は ‘.emacs’ に書くことで User にさらに細かい設定の 手段を提供してい
ます。
* Menu:
* default switch::
* default directory::
* color:: 色を変更したい
* hooks:: フック関数
File: trr.info, Node: default switch, Next: default directory, Up: How to customize
5.1 toggle switch の default 値
===============================
menu の ‘設定の変更’ で毎回設定を変更するのが煩わしい場合 以下のようにす
れば default 値を変更できます。
‘return’
‘(setq trr-return-is-space t)’ とすれば default で <return> キーを
<space> キーで代用できます。 ‘(setq trr-return-is-space nil)’ なら
出来ません。
‘language’
‘(setq trr-japanese nil)’ とすると message が default で 英語の表示
になります。t なら日本語です。
‘ding’
‘(setq trr-ding-when-miss nil)’ とすれば miss したときに 音がなりま
せん。t だとなるようになります。
‘hyphenate’
‘(setq trr-un-hyphenate nil)’ とするとハイフネーションを 戻さなくな
ります。t だとハイフネーションを消します。
File: trr.info, Node: default directory, Next: color, Prev: default switch, Up: How to customize
5.2 trr の default directory の変更
===================================
trr は通常、プレーヤーの記録とゲームスコアを
‘~/.emacs.d/games/trrscores/’ に保存しますが、変更したい場合はそれぞ れ
、‘(setq trr-record-dir XXXXX)’ および‘(setq trr-score-dir XXXXX)’ で変
更できます。 ‘trr-record-dir’ を、update-game-score を使っ て更新する場
合は ‘(setq trr-use-update-program t)’ としてください。
File: trr.info, Node: color, Next: hooks, Prev: default directory, Up: How to customize
5.3 色を変更したい
==================
default の色指定は明るい背景用になっています。 これらは、‘M-x
customize-group trr’ で変更できます。
‘textの色’
‘(set-face-foreground 'trr-text-face COLOR)’ の color に 色を表す文
字列を入れると打つべき text の色がその色になります。 COLOR に nil を
指定すれば色がつきません。 以下も同様の指定方法です。
‘正しく打った文字の色’
‘(set-face-foreground 'trr-correct-face COLOR)’ で指定できます。
‘間違えた文字の色’
‘(set-face-foreground 'trr-miss-face COLOR)’ で指定できます。
‘グラフの星の色’
‘(set-face-foreground 'trr-graph-face COLOR)’ で指定できます。
‘自分の名前の背景の色’
‘(set-face-foreground 'trr-self-face COLOR)’ で指定できます。
File: trr.info, Node: hooks, Prev: color, Up: How to customize
5.4 フック関数
==============
trr は以下のような hook を用意しています。
trr-LOAD-HOOK
trr を load する時だけ評価されます。
trr-START-HOOK
M-x trr を実行する際に評価されます。
trr-END-HOOK
trr を終了する際に評価されます。
File: trr.info, Node: Index, Prev: How to customize, Up: Top
Index
*****
[index ]
* Menu:
* add text: additional texts. (line 6)
* autoload: autoload. (line 6)
* beep: toggling switches. (line 16)
* birth: History. (line 9)
* color: color. (line 6)
* CONTENTS: additional texts. (line 6)
* ding: toggling switches. (line 16)
* directory: default directory. (line 6)
* English: toggling switches. (line 13)
* History: History. (line 5)
* hook: hooks. (line 6)
* How to play: How to play. (line 6)
* hyphenate: toggling switches. (line 18)
* install: Installation. (line 6)
* installation: Installation. (line 6)
* Japanese: toggling switches. (line 13)
* key: special keys. (line 6)
* language: toggling switches. (line 13)
* level: play level. (line 6)
* play: How to play. (line 6)
* quit: special keys. (line 13)
* refresh screen: special keys. (line 9)
* return: toggling switches. (line 9)
* start: How to play. (line 6)
* switch: toggling switches. (line 6)
* text: additional texts. (line 6)
* toggle: toggling switches. (line 6)
* trr19: History. (line 58)
* unpack: unpack the package. (line 6)
Tag Table:
Node: Top67
Node: History684
Node: Installation4654
Node: unpack the package5054
Node: additional texts5371
Node: autoload6598
Node: How to play7429
Node: Further more8251
Node: play level8589
Node: toggling switches9553
Node: special keys10444
Node: How to customize11028
Node: default switch11453
Node: default directory12462
Node: color13054
Node: hooks14076
Node: Index14449
End Tag Table
Local Variables:
coding: utf-8
End: